

水蒸気蒸留で抽出された屋久島地杉の精油。
枝葉と幹、2種類の精油が生産されています。
リラックス効果、抗菌、ダニ忌避などの生理活性を持つ成分を、他地域の一般的なスギよりも多く含む。特に、幹の精油に含まれる成分セドロールは、睡眠効率を高める働きや自律神経を調整してリラックする効果が認められています。抗菌などの生理活性も確認されていますが、特に、精油そのものを使った実験で、室内に生息するチリダニ類を除け繁殖を抑制する作用が明らかになっています。また、どの部位の精油にもメラニン生成抑制があり、特に幹の精油には強い効果のあることがわかっています。


原料から抽出された成分のうち、気化しやすくかつ水に溶けやすい成分を含みます。
精油の生産に副って、枝葉と幹のアロマウォーターが生産されています。
構成成分の95%がモノテルペンアルコール類、セスキテルペンアルコール類で、精油とまったく異なる機能が期待できます。メラニンの生成を促進する作用が認められています。
他にも精油とは違う生理心理活性が期待でき、さらなる調査が望まれています。


精油成分を抽出した後の残渣。水蒸気蒸留法では抽出されない成分が残っており、さまざまな生理活性を持っています。
全部位に抗酸化活性があり、特に葉の抗酸化活性が強い。黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性も全部位にあり、特に幹で、次いで枝で、かなり強い活性を示します。
メラニン生成抑制については、枝と幹で強く、ポジティヴコントロールとして用いたアルブチンよりも強い活性を示しました。


精油やアロマウォーターの成分と一緒に抽出される成分のうち、気化せずに蒸留釜に残るポリフェノール類など分子量の大きな重いが溶け込んでいます。
ディープウォーターの凍結乾燥物を使った試験では、どの部位も抗酸化活性を示し、特に幹は強い抗酸化活性を示しています。
また、枝と幹はメラニン生成抑制を持っています。